レッスルキングダム“チャンピオンカーニバル”       Aリーグ第九試合 橋本真也vs川田利明 2006年04月14日
レッスルキングダム“チャンピオンカーニバル”のAリーグ第九試合は、橋本真也vs川田利明という最も危険なカード。
破壊力抜群の蹴りと、危険極まる投げ技をフィニッシュホールドとする「破壊王」と「デンジャラスK」。
二人の試合には常に破壊と危険が満ち満ちていた。橋本が足を壊せば、川田は肩を砕く。ひとたび試合が始まれば、両者とも深手を負わずには終わらない。
最後に三冠戦で激突した時には川田に軍配が上がったが、肩が壊れた状態で戦った橋本にセコンドからタオルが投じられての決着だった。
「体が万全になったら、またやろう」
その約束が今、2年の時を経てオンラインのリング上で果たされる。



2年前に橋本の肩を覆っていたテーピングは消え、大手術の傷跡だけが残る。その傷跡の原因を作った“危険”な男は、あの時“破壊”された足の古傷を、大きく屈伸して状態を試す。
優勝決定トーナメント進出を決める大一番。胆力に劣る相手なら、これだけで決着がつきそうな視殺戦も両者譲らず。リング中央でのロックアップ、力比べも互角。
川田の逆水平チョップに呼応して、橋本の袈裟斬りチョップが唸りをあげる。袈裟斬りに後退した川田を猛追した橋本は、膝で迎撃されてダウン。容赦ないサッカーボールキックを受けた橋本は、フロントハイキックを狙った川田を袈裟斬りチョップで叩き落し、倒れたところをサッカーボールキックで蹴り飛ばしてお返し。両者一歩たりとも退かぬ攻防が続く。

川田の蹴りをキャッチした橋本は、軸足を蹴り倒すとアキレス腱を固め、ニークラッシャーからエルボーを膝に落として古傷を攻めていく。
川田も負けてはいない。袈裟斬りを受け止めて、腕を捻り上げてのヒールキックでダウンを奪うと、腕を掴んで肩口を蹴りまくる。ロープに走ってから、うつ伏せた橋本の肩にキックを振り抜いて、観客に悲鳴を上げさせた。



起き上がりこぼし式の逆水平チョップでペースを握った川田だったが、怒った橋本の袈裟斬りチョップ乱れ打ちに捕まってしまう。
橋本は払い腰、一本背負いの柔道殺法で川田を叩きつけ、袈裟固めで絞り上げる。なんとかロープに逃れた川田だったが、ここで橋本は気合一声、掟破りのストレッチプラム!ぎりぎりと川田の体をねじ切らんばかりに力を込めた。

この掟破りで川田の怒りに火がついた。橋本の投げを切り返すと、橋本の得意技であるDDT!しっかりとお返しをした。
顔面にステップキックを喰らわせてから、対角線いっぱいを駆け抜ける串刺しフロントハイキック。マウントを取ってパンチの雨を降らせ、頭を蹴りつけての逆片えびで絞るといった鬼の攻めを見せる。
逃れた橋本が反撃しようと背後を取ったところで、オーバーヘッドでの延髄斬り!この一撃で橋本はグロッキー寸前に陥った。



倒れた橋本の後頭部にダブルニーを落として押さえ、カウント2。ここで一息に仕留めようと、川田がスタンド式のストレッチプラムからシットダウン式への移行を狙うが、橋本は下からの蹴りで防いでDDTの体勢に持ち込む。踏ん張ってこらえた川田だが、そのままフロントネックロックで力の限り締め上げられてピンチに。橋本は力の抜けた川田の首を改めて抱え、強烈なDDTでマットに突き刺す。無理やり川田を引き起こすと、もう一発衝撃の串刺しDDT!圧し掛かってのカバーもカウントは2.5まで。



お互い死力を尽くしても、まだ決着はつかない。ここで両者意地の蹴りあいを展開。
“爆殺シューター”の異名を馳せたミドルキック連発でデンジャラスKをよろめかせ、気合一閃フライングニールキック!驚くべきことによろめきながらもこれを受け切った川田は、ここ一番の浴びせ蹴り!これを仁王立ちで耐えて意地を見せた橋本だが、間髪入れず顔面をジャンピングハイキックで打ち抜かれ、たまらずダウンを喫した。

怒号を発した川田は背後を襲うと、殺人バックドロップ!とんでもない角度で落とされた橋本はぐったりと大の字に。これを見た川田は、勝負を賭けて奥の手のパワーボムを炸裂!



全体重を乗せて押さえるが、橋本はカウント2.9でキックアウト!大歓声で会場が揺れる。
後が無い橋本は、もう一発を狙った川田を起死回生のショルダースルーで切り返す。受身を取って立ち上がった川田だが、橋本は渾身の爆殺ミドルキックでひるませて、走りこんでのSTOボンバー!
雄叫びを上げた橋本は、DDTの体勢から川田の体を高々と抱え上げ……切り札の垂直落下式DDT!



倒れこむようなフォールに、観客の大合唱がカウント3を数えてついに決着。
熾烈な戦いが終わり、“破壊王”橋本真也の優勝者決定トーナメント進出が確定。一番乗りでライバルたちの到着を待つ。
まさに紙一重で敗れた“デンジャラスK”川田利明は自力でのリーグ突破はなくなってしまった。俺だけの王道は座して他の試合の結果を待つ。

死闘を終えた二人が交わす言葉はきっと、「また、やろう」。
“レッスルキングダム”という夢幻のリングの上、今や届かぬ約束は、何度でも叶えられることだろう。


○橋本真也 (18分24秒 垂直落下式DDT) 川田利明×

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筆者: WKGM46

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